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エバポレーターの取付られている場所ですが、家のエアコンでいうと室内に設置されているユニット内部にあります。車でいいますとダッシュボード内部にエアコンユニットがあり、その中に取り付けられています。
※写真は同型のCLSです。
青色に囲われているあたりにエアコンユニットが隠れています。ですのでダッシュボード取り外していきます。。。エバポレーターに出会うまで道のりが遠い・・・。
CLS63のダッシュボードの構成としてはアッパーとロアーに分かれた構造になっています。取り外しを行うために、内装の化粧パネルやグローブボックス、センターコンソール(前後とも)にピラーカバーなど取り外すのに邪魔なものはすべて外します。革やピアノブラック塗装の部品などに傷がいかないように慎重に外していきます。
ダッシュボードが外れるとシルバーのリインホースメント(室内の補強バー)が出てきます。この部品に接続されているステアリングコラムや足踏み式パーキングブレーキペダル、室内のワイヤーハーネスを切り離し取り外すと、、、
やっとエアコンユニットの全貌が見えてきました!ここからは室内と室外の境目にある配管やホースを切り離します。
フロントワイパーとカウルトップ、ワイパーユニットを外すと見えてきます。
エアコンユニットはダッシュパネルとの二か所の簡単な勘合とリインホースメントに保持されている構造なので、この配管を切り離すとエアコンユニットは外せる状態になります。
あともう少しでエバポレーターに到達できます!ここからはエアコンユニットを分解していきます。クリップとスクリューねじを外し、吹き出し口を可変するサーボモーターに接続されているコネクタを外していくとユニットの一部が上下に分かれます。
銀色のラジエーターのような部品がエバポレーターになります。やっと出会えました!右側に見える部品がエアコンフィルターですね。
写真では少しわかりにくいのですが、赤丸のあたりに漏れ跡、オイルの付着がありました。エアコンガスは潤滑用のオイルと一緒に循環しているので漏れが発生した場合に周辺にはオイルが付着したり溜まっていたりします。また室外の部品で漏れが発生した場合はこのオイルにごみやほこりが付着した黒く汚れていることが多いですね。
ちなみにエアコンユニットが外れた状態の室内がこちらになります!
すっからかんです( ´∀` )
ユニット内部にもオイルの付着がありますので、清掃をして、、、
エバポレーターを交換し、部品を復元していきます。なお今回は予防整備としてエキスパンションバルブも同時交換させていただいております。
エアコンユニット取付後、真空引きを実施、圧抜けがないかチェックし問題がないことを確認してエアコンガスを補充します。補充後のガス圧もしっかりチェック!
すべての部品を復元後、テスターにてエラー消去と各部品の動作チェック(吹き出し口の切り替わりや各電装品等)またステアリングコラム等の部品も外しておりますのでテストドライブを実施して、最終チェックして完了です!エアコンの効き具合もばっちりでございます。
大がかりな作業になりましたが、早めに対応することができ暑い夏が来てもこれで大丈夫ですね!皆様も夏前のこの時期にエアコンの効き具合をチェックすることをお勧めいたします。もし気になるようでしたらお気軽にご相談ください!
今回は作業的にも日数のかかる作業でしたのでブログも長々となってしまいました。。。ここまでお読みいただきありがとうございました!